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献血は不要不急の外出にはあたりません

 久しぶりに献血へ行ってきた。行こうと思いつつ先延ばしにしていた理由は色々あるのだけれど、実際に足を運んだきっかけは抗体検査結果、5月1日にも公表 東京と東北での献血活用 - 毎日新聞というニュースによるところは大きい*1。記事にもある通り、調査に使用された血液の感染歴結果は、エイズ同様に献血者には知らされないのだけれども。

 受付でスタッフの男性から、額に非接触型の体温計を向けられる。前回もそうだったのかは覚えていないが、自分のおでこがバーコードにでもなった気分だ。衛生的なこともあるけれど、公衆の空間で脇に体温計を抜き差ししなきゃならないよりは断然良い。今は普通の体温計もなかなか手に入らないと聞く*2 が、値段が落ち着いてきたら家庭向けのものを探してみたい。

 右腕で血液検査を、左腕で400ml献血をしてもらった。私から採血出来る看護師さんは全員敏腕だ。「血管が見えにくいと嫌な思いもして来たでしょう」と気を使わせてしまったのだが、こちらこそ上手に採血してもらえると本当に嬉しい。看護師さんの仕事は採血だけじゃないけれど、おかげで今日も沢山の生命が救われている。

 献血をするには健康状態など色々と制約はあるものの、結果的に献血することが出来た者にとっては、無条件に自己の存在を肯定された気分にさせてくれるものだ。多くの人が外出を“要請”されているにも拘わらず、普段大して社会の役に立たない私が大手を振って外出することが出来る良い言い訳にしてしまっているのは否めない*3。せめて半年後には、コロナウイルスの猛威も落ち着いて欲しいものだ。その時にはもっとお洒落な靴下を履いて来い、自分よ。

 帰りに、パン屋さんに立ち寄ってチョココロネを買った。今現在、チョココロネがコロナに効くなんていうエビデンスあるわけないし、しばらくの間そんな科学的証明が為されることはないだろう。だからこそ効くとか効かないとか考えずに、安心して10回唱えられる。チョココロネ!チョココロネ!チョココロネ!チョココロネ!チョココロネ!チョココロネ!チョココロネ!チョココロネ!チョココルネ!チョココロネ!
 
 
 

*1:抗体検査結果、5月1日にも公表 東京と東北での献血活用 - 毎日新聞 政府は、新型コロナウイルスの感染実態の把握につなげるための抗体検査を始めた。日本赤十字社(日赤)が献血者から研究利用への同意を得て献血血液の一部を抗体検査に活用。東京都内と東北地方で500検体ずつ今後も複数回採取する。これを受け、政府は5月1日にも初回の結果を公表する方向で調整している。抗体は、体内に侵入したウイルスなどから体を守るために作られる物質。血液中に含まれる抗体の有無を調べることで、その人の過去の感染歴が分かる。日赤は22日、厚生労働省などからの協力依頼に基づき、「抗体検査キット」の信頼性を評価する研究を始めると発表。日赤によると、感染者数の多い東京と、少ない東北地方を対象地域に選んだ。東京では22~23日に血液を採取済みで、東北は27~28日に実施する予定だ。菅義偉官房長官は23日の記者会見で「現時点で検査キットの性能に関する評価は不確実な段階であり、(感染歴の)結果は献血者にはお知らせしない」と述べた。新型コロナを巡っては、感染の有無を調べるPCR検査の対象とならないまま回復する軽症者や無症状の人も多い。地域ごとに感染がどの程度広がっているのかはつかみ切れていない。世界的に検査キットは複数開発されているが、精度に課題があるとの指摘もある。このため政府は日赤の協力を得て性能チェックを行うと同時に、感染の広がりを推計する疫学調査につなげる考えだ。抽出調査は東京と東北で繰り返して実施。抗体保有者の増え方から、流行予測にも活用する方向だ。(2020年4月24日)

*2:東京新聞:体温計も品切れ 検温義務付け、企業増:ニュースあなた発(TOKYO Web)  一個二千円前後で「一家に一個が基本」と思われる体温計。ただメーカーによると一人暮らしの若者などには持っていなかった人も多く、勤め先の企業から出勤前やテレワーク開始前の検温を義務付けられ購入するケースが急増した。さらに人体に危険な水銀を使用する体温計の製造が二〇二一年一月以降、禁止されることを受け、自治体が回収を強化したことも影響したとの見方がある。横浜市の場合、区役所などに回収箱を置き一七年七月から一年間で約二万四千個を回収した。水銀体温計を手放してもすぐ新しい体温計は買わず今回急いで購入した人もいた可能性がある。生産は例年、インフルエンザ流行期の年末年始がピークだが、各メーカーは二月以降、異例の増産態勢に入っている。オムロンヘルスケア京都府向日市)は中国の工場で通常比50%増の一日約五万個を生産。さらに今月末には70%増の約六万個に増やす計画。テルモも増産を続ける。だが、ある卸売業者は「まだ小売店からの注文数がはるかに多い」と話し、品薄解消時期は「見通せない」(メーカー各社)状況だ。(2020年4月15日)

*3:緊急事態宣言下でも献血は必要です|トピックス|血液事業|活動内容・実績を知る|日本赤十字社 令和2年4月7日に発令された「緊急事態宣言」により、当面の間、外出を控えることとされています。このような非常事態においても、他に代わるもののない輸血医療に使用される輸血用血液を日々安定的に患者さんへお届けする必要があることから、献血へのご協力は不要不急の外出にはあたりません。むしろ、現代の医療が成り立たないことのないよう、そして、有効期間の短い輸血用血液を必要としている患者さんの命を守るために、輸血用血液の在庫量を適切な水準で維持していくことが極めて重要です。(2020年4月7日)